裁量トレードに比べて、時間に縛られないことや感情に左右されないことで多くのトレーダーから人気を得ています。
各社それぞれの特徴を持ったシステムトレードですが、実際に利用する予定のトレーダーは結局どこを選べば良いのだろうと悩むかもしれません。
そこで今回は、システムトレードを提供する主要6社のメリット・デメリットを中心に解説する上に、システムトレードの選び方についても解説しています。
この先、システムトレードを始める予定の人や他のシステムトレードを検討中の人は、ぜひランキングを参考にご覧になってください。
【システムトレードおすすめランキング】
(右へスクロール可)
自動売買名称 | 売買種類 | 通貨ペア数 | 最小取引単位 | スプレッド(米ドル/円) | 取引手数料 | デモトレード |
---|---|---|---|---|---|---|
①トラッキングトレード (FXブロードネット) | リピート型 | 24 | 1,000通貨 | 0.3 | 片道20円 | あり |
②ループイフダン (アイネット証券)詳細はこちら | リピート型 | 20 | 1,000通貨 | 2.0 | 無料 | あり |
③トライオートFX (インヴァスト証券)詳細はこちら | 設定型 | 17 | 1,000通貨 | 0.3 | ・マニュアル注文=無料 ・自動売買注文=片道20円 | なし |
④みんなのシストレ (トレイダーズ証券)詳細はこちら | 選択型 | 18 | 1,000通貨 | 変動(広め) | 無料 | なし |
⑤iサイクル2取引 (外為オンライン)詳細はこちら | 設定型 | 26 | 1,000通貨 | 1.0 | 片道20円 | あり |
⑥トラリピ (マネースクエアFX)詳細はこちら | リピート型 | 14 | 1,000通貨 | 4.0 | 無料 | なし |
FXシステムトレード(自動売買)と裁量トレードの違い
しかし運用していくうえでは、複数の異なる点があります。
以下の表では違いについて挙げておきましたので、確認してください。
【システムトレードと裁量トレードの違い】
FXシステムトレード(自動売買) | 裁量トレード | |
---|---|---|
【メンタル】 | 左右されない | 左右される |
【相場の確認頻度】 | 設定して放置できる | 注視する必要がある |
【取引手数料】 | 高い | 低い |
【操作ミス】 | 設定時に気を付ける | クリックミスで誤発注や誤決済がある |
【知識量】 | そこまで必要ない | テクニカル分析やファンダメンタルズ分析 |
【楽しさ】 | 設定後は基本的に放置するだけ | トレードしている感がある |
かならずしもすべてに当てはまるわけではないですが、おおむね上記の表で比較した情報が違いになるでしょう。
特にFX初心者は「とりあえず買ってみる」という根拠のないトレードをしてしまいがちなので、最初に設定してトレードは機械に任せるFXシステムトレード(自動売買)がうまくいくかもしれません。
FXシステムトレード(自動売買)の選び方
- 自分のトレードしたい通貨ペアがあるか
- 取引手数料やスプレッドは低いか
- 取引スタイルに合致したFXシステムトレード(自動売買)か
- 取引環境が好みか
1. 自分のトレードしたい通貨ペアがあるか
最近のFX業者は通貨ペア数の取り扱いが増えてきましたが、マイナー通貨は対応していないことも多いです。
また、高金利通貨ペアでスワップポイントによる利益も考えている場合、その高金利通貨ペアを採用している必要があります。
もちろんスワップポイントも各社異なり、トレードしたい通貨ペアの確認とその詳細については事前に調べておくべきです。
2. 取引手数料やスプレッドは低いか
基本的にコストを低く運用するほうが利益になりやすいです。
それでなくても、FXシステムトレード(自動売買)のコストは裁量取引に比べると高くなりがちなので、なおさらコストの低いFX業者を選ぶべきでしょう。
3. 取引スタイルに合致したFXシステムトレード(自動売買)か
トレーダー自身の取引スタイルに合致していなければ、どれだけ優秀なFXシステムトレード(自動売買)でもうまく運用できません。
ただ、FX初心者や相場に貼り付けないトレーダーであれば、リピート型のFXシステムトレード(自動売買)は放置しておけるメリットがあります。
リピート型は原則的に「方向性」と「値幅」を決めるだけなのでFXシステムトレード(自動売買)の入門に最適です。
4. 取引環境が好みか
複雑で事細かに確認できるチャート画面を好むトレーダーもいれば、シンプルな構成のチャート画面を好むトレーダーもいるでしょう。
デモトレードを採用するFX業者であれば事前に取引環境を確認できますし、仮にデモトレードがなくても画像等でおおよそは確認できます。
直接的な利益に直結しないにしても「使いやすさ」は、多くのトレーダーが重要視している項目でもあります。
FXシステムトレード(自動売買)の種類
- 開発型
- 選択型
上記のFXシステムトレード(自動売買)のうち開発型はFX初心者に向いていません。
開発型はトレーダー自身が売買プログラムを開発して取引システムで機能させたうえでトレードします。
おそらくFXシステムトレード(自動売買)を難しく感じる人の多くは、この開発型を想像するからでしょう。
実際は選択型のFXシステムトレード(自動売買)が大半なので、難しく感じる必要はありません。
また、選択型のFXシステムトレード(自動売買)をさらに細かく分類することができます。
- リピート型
- ストラテジー型
それでは、それぞれの型について詳しく解説していきます。
リピート型は値幅の中でトレードを繰り返す仕組み
裁量取引で言うところのIFD注文の自動化というわけです。
リピート型の最大の特徴は、レンジ相場に強力で地道に利益を上げていきます。
トレンドに乗って一撃で大きな利益を得るのではなく、狭いレンジ相場で少しずつ利益を得ていくと覚えておきましょう。
設定も簡単で初めてFXシステムトレード(自動売買)をする場合は、リピート型を選ぶと理解しやすいです。
なるべく放置して利益を上げたいと考えるトレーダーは、リピート型を選ぶと都合が良いでしょう。
ストラテジー型はFX業者が用意した複数の設定から選ぶ仕組み
別名、ミラートレーダーとも言われています。
レンジ相場だけでなくトレンド相場でも強力に働くストラテジーもあるので、トレンド相場でも利益を上げたい場合はストラテジー型を選ぶほうが無難です。
ストラテジー型は複数の分析を組み合わせたトレードができ、裁量トレードでは難しいトレードシステムを構築できます。
FX初心者よりもFX中級者や上級者に好まれる傾向です。
FXシステムトレード(自動売買)で利益を出す為の考え方
以下のような考え方を持つことで、利益に直結する可能性が高まります。
- 重要経済指標発表に注意
- 短期と長期で使い分ける
- 相場環境を認識して運用する
- 利益はなるべく出金していく
それでは、それぞれの項目について詳しく解説していきます。
重要経済指標発表に注意
特にリピート型はレンジ相場で強い仕組みなので、重要経済指標の発表によって一発で損切りになる可能性もあります。
重要経済指標発表前には通常、FX業者から案内のお知らせが届くので、FXシステムトレード(自動売買)の稼働を停止する措置をしましょう。
短期と長期で使い分ける
長期運用のつもりで短期のFXシステムトレード(自動売買)ではうまく利益にならないですし、その逆も同じです。
トレーダー自身の取引スタイルをよく検討したうえで、短期向けか長期向けのFXシステムトレード(自動売買)を選ぶようにしましょう。
相場環境を認識して運用する
気を付けて欲しいのは、あくまで過去の結果でしかないということです。
相場環境は常に変化を起こすため、当時通用したFXシステムトレード(自動売買)が現在でも通用するとはかぎりません。
酷似した相場環境であれば運用するといった柔軟なスタイルで運用する考えを持つようにしましょう。
利益はなるべく出金していく
トレーダーの中にはどうしても取引口座に投資金があると、無謀なトレードを始めてしまうケースがあります。
先にも説明しましたが、相場環境は常に変化していくため、今勝てたからといって次も勝てる保証はありません。
ギャンブル感覚でFXシステムトレード(自動売買)をしてしまうと損失が膨らむ可能性があるので、気を付けるようにしましょう。
⇒FXで利益を積み上げる資金管理方法!ロット・レバレッジで損失を限定
FXシステムトレード(自動売買)に取り組む4つのメリット
- 裁量トレードよりも利益になる可能性がある
- 感情に左右されずにトレードができる
- 生活の中心がFXという状態を避けられる
- ポジポジ病の解消になり得る
FXシステムトレード(自動売買)は、結局のところ設定すれば機械が勝手にトレードを繰り返します。
裁量トレードでは適当にトレードしてしまうトレーダーでもFXシステムトレード(自動売買)であればその心配はありません。
FXで負ける原因にメンタル面は意外にもあるため、トレードを繰り返すうちに熱くなってしまうタイプのトレーダーは積極的にFXシステムトレード(自動売買)を活用するべきでしょう。
FXシステムトレード(自動売買)に取り組む3つのデメリット
- 放置して予想外の損失になっている
- 取引コストが裁量トレードよりも高い
- 少額の損失で運用失敗だと思いすぐに稼働を停止してしまう
FXシステムトレード(自動売買)は常に利益を生み続けるものではありません。
裁量トレードと同じく勝ったり負けたりしながらうまくいけば利益を積み上げていくものです。
相場環境によっては連続で負けてしまうことも珍しくなく、もちろんその逆の場合もあります。
つまり、FXシステムトレード(自動売買)は放置しておくだけで稼げる可能性があるのは事実ですが、相場環境によって損益は増減します。
一定期間は放置して運用するにしても、延々と放置しておくと予想外の損失が増えかねないため、相場自体は定期的に確認する必要があります。
「FXシステムトレード(自動売買)=放置」ではなく、「FXシステムトレード(自動売買)=売買は自動でする」程度に考えて戦略を立てなければ損失が増え続けるかもしれません。
FXシステムトレード6社のおすすめランキング比較
【システムトレードおすすめランキング】
(右へスクロール可)
自動売買名称 | 売買種類 | 通貨ペア数 | 最小取引単位 | スプレッド(米ドル/円) | 取引手数料 | デモトレード |
---|---|---|---|---|---|---|
①トラッキングトレード (FXブロードネット) | リピート型 | 24 | 1,000通貨 | 0.3 | 片道20円 | あり |
②ループイフダン (アイネット証券)詳細はこちら | リピート型 | 20 | 1,000通貨 | 2.0 | 無料 | あり |
③トライオートFX (インヴァスト証券)詳細はこちら | 設定型 | 17 | 1,000通貨 | 0.3 | ・マニュアル注文=無料 ・自動売買注文=片道20円 | なし |
④みんなのシストレ (トレイダーズ証券)詳細はこちら | 選択型 | 18 | 1,000通貨 | 変動(広め) | 無料 | なし |
⑤iサイクル2取引 (外為オンライン)詳細はこちら | 設定型 | 26 | 1,000通貨 | 1.0 | 片道20円 | あり |
⑥トラリピ (マネースクエアFX)詳細はこちら | リピート型 | 14 | 1,000通貨 | 4.0 | 無料 | なし |
1. トラッキングトレードの総合独自評価
手軽さ | 取引手数料 | スプレッド(米ドル/円) | 利益実績 | 最小取引単位 | デモトレード |
---|---|---|---|---|---|
非常に手軽 | 片道20円 | 0.3 | 83.6% | 1,000通貨 | あり |
初めてFXシステムトレード(自動売買)を試すトレーダーでもすぐにトレード方法を理解できるでしょう。
トラッキングトレードはデモトレードを提供しているため、リアルマネーに損害を与えず取引環境を知ることができます。
また、スプレッドは業界最狭水準で、低コストの運用が可能です。
トラッキングトレード利用者の77%が利益を得ているくらい高パフォーマンスを誇り、トラッキングトレードユーザーは増加傾向です。
低コストかつ高パフォーマンスのトラッキングトレードは、FXシステムトレード(自動売買)の入門に最適と言えるでしょう。
2. ループイフダン(アイネット証券)の総合独自評価
手軽さ | 取引手数料 | スプレッド((米ドル/円)) | 平均利益率 | 最小取引単位 | デモトレード |
---|---|---|---|---|---|
非常に手軽 | 無料 | 2.0 | 14% | 1,000通貨 | あり |
あらかじめ用意されたランキング等から、好みの実績がある設定を選ぶだけでループイフダンの運用が可能です。
もちろんトレーダー自身が詳細に設定することもできます。
スプレッドは平均的ですが、取引手数料無料でカバーしています。
また、平均利益率は14%と高く、その優れた実績から多くの年々利用者は増加傾向です。
他にも通貨ペア数の豊富さや高いスワップポイントも魅力。
リスクゼロのデモトレードで取引環境に問題がなければ、利用したいFXシステムトレード(自動売買)になるでしょう。
3. トライオートFXの総合独自評価
手軽さ | 取引手数料 | スプレッド(米ドル/円) | 期間収益率 | 最小取引単位 | デモトレード |
---|---|---|---|---|---|
手軽 | ・マニュアル注文=無料 ・自動売買注文=片道20円 | 0.3 | 過去最大160% | 1,000通貨 | なし |
あらかじめ用意されたランキング形式から選ぶこともでき、FX初心者から上級者まで利用者を選びません。
60%以上のユーザーがFX初心者という実績があり、FX初心者でも利用しやすい安心感があります。
仕組みとしては、リピート型に似て一定の値幅の中で売買を繰り返します。
業界最狭水準のスプレッド、取引手数料に関しても決して他社と比べて劣っていません。
自分で設定して運用してみたいと考えるトレーダーは、トライオートFXに魅力を感じるのではないでしょうか。
4. みんなのシストレの総合独自評価
手軽さ | 取引手数料 | スプレッド | 収益率 | 最小取引単位 | デモトレード |
---|---|---|---|---|---|
非常に手軽 | 無料 | 変動(広め) | 選択による | 1,000通貨 | なし |
まるでSNS感覚で気に入ったトレーダーをフォローするだけで運用を始められるため非常に手軽です。
また、リピート注文方式やテキストマイニングAI注文方式もあり、複数の選択肢から自由に選べるメリットがあります。
気楽にFXシステムトレード(自動売買)を始めたい場合は、みんなのシストレを選べば無難かもしれません。
5. iサイクル2取引の総合独自評価
手軽さ | 取引手数料 | スプレッド(米ドル/円) | 収益率 | 最小取引単位 | デモトレード |
---|---|---|---|---|---|
非常に手軽 | 片道20円 | 1.0 | 選択による | 1,000通貨 | あり |
2019年にiサイクル注文からiサイクル2取引にパワーアップしましたが、システム上の変化は特にありません。
また、取引コストはiサイクル2取引のほうがトラッキングトレードよりも高く、これといったパンチに欠ける印象です。
ただ長期間にわたり決済手数料無料のキャンペーンを行っているので、キャンペーン期間中に利用する価値はあるでしょう。
6. トラリピ(マネースクエアFX)の総合独自評価
手軽さ | 取引手数料 | スプレッド | 収益率 | 最小取引単位 | デモトレード |
---|---|---|---|---|---|
手軽 | 無料 | 4.0 | 選択による | 1,000通貨 | なし |
リピート型注文の雄と言っても過言ではありませんでした。
そして唯一のネックも取引手数料にありましたが、それも現在無料になっています。
しかし、仕組みとしてはアイネット証券のループイフダンで代用できてしまいます。
なぜならループイフダンは原則固定スプレッド。
たとえば、米ドル/円の取引コストは、どちらも取引手数料は無料ですが、トラリピは変動制の4.0に対してループイフダンは原則固定の2.0です。
トラリピ自体は決して悪くないですが、取引コストを考えると他社で代用できてしまうという点は覚えておきましょう。
FXシステムトレード(自動売買)の注意点
機械が自動でトレードするのだから放置しておけば良いという考えは捨て、トレードの心強い補助くらいに考えたほうが無難でしょう。
また、FX業者によってはトレードに応じて取引手数料が発生するため、トレード回数が増えれば増えるほど取引コストは増えていきます。
FXシステムトレード(自動売買)を設定する際に、売買する回数を増やしすぎるのも取引コストがかさむ原因です。
FXシステムトレード(自動売買)は便利なシステムなのは間違いないですが、FXシステムトレード(自動売買)だから勝てるという勘違いはしないようにしましょう。
まとめ
どうしてもFXシステムトレード(自動売買)は難しいイメージが先行しがちですが、実は決して難易度の高いトレード方法ではありません。
今回紹介したFX業者であれば、簡単な設定や洗濯でFXシステムトレード(自動売買)を始められます。
かならずしもFXシステムトレード(自動売買)だから勝てるわけではないですが、裁量トレードがうまくいかないトレーダーやFX初心者は始めてみる価値は充分あります。
今回の記事でFXシステムトレード(自動売買)に興味を持った人は、ぜひ運用を検討してみてはいかがでしょうか。
【おすすめしたFXシステムトレード】
FXは考え方次第で利益を着実に生み出す事が可能です。
FXの特性上、短期的に利益を大きく取りに行けるので、ギャンブル性が高いようにも思えます。
ただ「FXで負けてしまう行動を徹底的に抑える事」で、着実に利益を生み出す事ができます。
ぜひ、堅実なFXライフを送るための考え方をご欄下さい。